2019.11.06
いい天気でした。
今回は「労使関係」です。
最近、労働生産性を上げるために従業員に投資することが推進されています。
従業員をこき使って利益を上げるのではなく、従業員を育てて利益を上げる、というわけです。
今、経済思想史の本を読んでいます。
18世紀に資本主義が広がりだした頃から、既に上記の考え方が広く知られていました。
当時は、労働時間に上限はなく、10歳以下の子どもですら15時間以上働いていた時代です。
そのような過酷な現実に批判的な目を向け、
労働者から搾り取るのではなく、レベルアップしてもらい利益を出していこう、
本来、経済活動とはそのようなものであるはずだ、
という考え方が提唱されていました。
アダム・スミスからジョン・スチュアート・ミル、アルフレッド・マーシャルは、このラインです。
しかし、数百年前から言われていることが、今日なお言われている、という現状を踏まえれば、
あまり現実性はないのだろうな、と思わざるを得ません。
同時に、現実性はないものの、あきらめてはいけない理想として定着しているのだろう、とも感じます。
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